京都郊外

鞍馬寺

光、愛、力が集まった『六芒星』の宇宙パワー「京都・鞍馬寺」

牛若丸(うしわかまる)こと、平安時代末期の武将・源義経(みなもとのよしつね)が少年時代を過ごし、天狗(てんぐ)と出会った地とされる京都の山奥にある鞍馬(くらま)。標高約580メートルの鞍馬山には、“尊天”(そんてん)と呼ばれる本尊を祀る鞍馬寺(本殿金堂)があります。

この“尊天”は、3つの精霊を一体とした大魔王的な存在で、『すべての生命の生かし存在させる宇宙エネルギー』とされています。

大魔王といえば、クシャミをすると壺から飛び出してくる『ハクション大魔王』を筆者はイメージしますが、鞍馬寺の大魔王は、①太陽神(光)、②月輪(愛)の精霊、③護法魔王尊(ごほうまおうそん)の3つの精霊を合体(三位一体)したもの。このうち、護法魔王尊は650万年前に金星から地球に降臨したと伝えられる霊王で、その身体は地球人と異なる元素からなり、大地(力)の象徴とされています。

まさしく、この護法魔王尊が“てんぐ”ではないかと言われています。そんな鞍馬の地で最もパワーが集中している場所は、鞍馬寺(本殿金堂)の真正面。六角形の星型に切り取られた『六芒星』(ろくぼうせい)があるところ。お寺の関係者の方は、“金剛床”と呼んでいます。

 

“宇宙生命のエネルギー”が集まる『六芒星』の中心核

鞍馬でのパワースポットは、ずばり鞍馬寺(本殿金堂)の真正面にある『六芒星』。この中心に立つと、“宇宙生命のエネルギー”を受け取ることができるとされています。この『六芒星』だけは、まわりの石と違って、黒っぽい石が敷き詰められています。これが金剛床。

密教では、金剛というのは、煩悩(ぼんのう)を打ち破るための強固な力を意味しています。そして、『六芒星』というのは、上下の正三角形を二つ組み合わせてできる形。

正三角形とは、イエス・キリストの“父”“子”“精霊”の三位一体にも通じるもので、「天」と「地」が正しく結ばれることを意味します。
3つの精霊を一体とした鞍馬寺の“尊天”を表すもので、このトライアングルは“宇宙生命のエネルギー”を増幅することにほかならないと、筆者は思います。

それは邪悪なものを退け、誠を貫き、幸運を呼ぶためのパワー。鞍馬寺にお参りすると、この『六芒星』の中心に立つために、たくさんの方が並ばれています。みなさんは静かに手を合わせ、気のエネルギーを感じ、真正面の本殿金堂に入って、真摯な気持ちで参拝されています。

牛若丸と天狗が出会った場所にも『六芒星』が

鞍馬寺(本殿金堂)から、さらに山奥に続く道があり、この先にも『六芒星』があります。登りのきつい山道が続き、木の根っこが絡んだ道沿いには、“牛若丸の息つぎの水”“背くらべ石”など、牛若丸ゆかりの史跡が多く点在。山道は深い杉木立に覆い尽くされ、昼間でも薄暗く、精霊の妖気を漂わせています。空気が清々しく、心も身体も軽やかになり、豊かな自然のエネルギーが感じられる山道。

さらに進んでいくと、杉木立の間に独自な雰囲気を持つお堂が見えてきます。ここが、『僧正ガ谷不動堂』(そうじょうがだにふどうどう)。この場所こそが、牛若丸と天狗が出会った場所。天狗から平家を討伐するための秘法を授かったところでもあります。老いた杉が高くそびえ、根が地表を這い、薄暗くて強い霊気に満ちています。

この不動堂の前にも、『六芒星』があるのでお参りしましょう。近くには義経堂があり、さらに山道を進むと、650万年前に金星から地球に降り立った「護法魔王尊」を祀る『奥の院魔王殿』の格式高いお堂に出会えます。

魔王殿の境内には、刀で切りつけられた痕のような石灰岩があり、牛若丸が剣の修業をしたと伝えられています。この付近は磁力が強く、エネルギーが渦巻いているので、悪い運気を払ってくれます。このまま貴船へと進み、貴船神社でさらにパワーをもらいましょう。

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